バナジウム箔の応用

Firmetal, 2025-9-9 09:10:00 PM

バナジウム箔は、純バナジウムまたはバナジウム合金(バナジウムチタン合金、バナジウムアルミニウム合金など)を圧延や焼鈍などの工程を経て製造される極薄金属箔で、通常、厚さは数マイクロメートルから数百マイクロメートルです。その主な利点は、バナジウム自体に由来しており、高い融点(1890℃)、優れた高温強度、良好な耐腐食性、独自の電気特性、生体適合性を備えています。そのため、新エネルギー、航空宇宙、エレクトロニクス、医療、化学工学などの分野において、かけがえのない応用価値を発揮します。

電解液の耐腐食性:バナジウム電池の電解液は、V2+/V3+およびV4+/V5+(強酸性、強酸化性)を含む硫酸溶液です。純粋なバナジウム箔は、この環境下で緻密な酸化膜(V2O5)を形成し、腐食や溶解を回避します。長期使用(10年以上の耐用年数)においても金属イオンの溶解は見られず、電解液の純度を保証します。

水素燃料電池のセパレータは、「高い電気伝導性」、「プロトン交換膜の耐腐食性」、「軽量性」という要件を同時に満たす必要があります。純バナジウム箔(厚さ10~30μm)は、耐酸性(プロトン交換膜の作業環境は酸性)とコーティング性に富んでいるため、バイポーラプレートの基材としてよく使用されます。バナジウム箔の表面に電気めっきまたはスパッタリングによる金属コーティング(金、白金、炭素系コーティングなど)を施すことで、導電性と耐腐食性をさらに向上させることができます。さらに、バナジウム箔は超薄型(従来のステンレス鋼製バイポーラプレートより50%以上薄い)であるため、バッテリー全体の重量を軽減でき、自動車やポータブルデバイスなどの用途に適しています。

バナジウムおよびバナジウム合金(V-4Cr-4Ti合金など)は、600~1000℃の高温下でも優れた機械的特性(引張強度400MPa以上)を維持し、密度はわずか6.11g/cm3(ニッケル基超合金の8.4g/cm3よりも低い)であるため、航空宇宙分野の「高温軽量」部品に最適な材料です。バナジウム箔は、その「超薄型」という特性により、精密構造の要件に適しています。

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